こんにちは!
2016年の暮れにプロ野球広島東洋カープの守備走塁のスペシャリスト、赤松選手が胃がんの手術を受けるという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
その数日前にはジャイアンツの内海選手も腫瘍を摘出との報道もありました。(こちらは良性とのことでした)
一般的にガンは生活習慣病であり、肥満や運動不足、ストレスや食生活の乱れ等によって引き起こされます。
人一倍運動しており肥満とも無縁のプロ野球選手はイメージ的にはそう言った生活習慣病とは無縁なイメージです。
しかし、一概にそうとも言えません。
それには3つの理由が考えられます。
プロ野球選手が病気になりやすい3つの理由
まずは運動量過多です。
運動不足は生活習慣病を最も引き起こしやすい要因です。
身体は適度に動かさないとどんどん衰えていくことは間違いありません。
しかし、やりすぎもまた問題です。
運動のしすぎで体の様々な部位にケガや痛みを伴っていたのでは何のための運動かわかりません。
プロ野球選手は職業上ものすごい量の運動をしているでしょうから、身体の各部分の消耗はハンパないでしょう。
次に食事や睡眠に関する生活リズムの問題があります。
プロ野球の試合はナイターが多いです。
終了時間は日によって異なりますが、大体21時近辺でしょう。
普通に考えても21時に終わって、その後クーリングダウンや荷物を片付け、取材陣への対応などいろいろな事をしなければいけないと思うので、夕食にありつけるのはどんなに早くても22時近辺でしょう。
延長戦突入で終了が遅れればさらに夕食の時間も深夜へとずれ込んでいきます。
しかし、22時以降はもはや食事をとる時間ではありません。
これはプロ野球選手であっても普通のサラリーマンであっても人間に共通の事象です。
22時以降の食事は軽めにできればまだ良いですが、ハードな試合をこなしてめちゃくちゃ疲れた身体に軽めの食事というのも無理な注文です。
そして、食事が遅くなればそれだけ就寝時間も遅くなっていきます。
多くの方がご存知のように睡眠のゴールデンタイムは22時〜翌2時です。
プロ野球選手がゴールデンタイムに睡眠を取ることはかなり厳しいです。(二軍の選手は別として)
このような生活リズムがペナント開幕の3月下旬から9月まで続きます。
プロ野球選手の生活リズムは健康にとってはマイナスな面が非常に多いのです。
最後に過剰な量の食物摂取が挙げられます。
これは全ての選手に当てはまるというわけではありませんが、プロ野球選手の中には体を大きくするために1日5食も6食も食べる選手もいます。
確かにプロ野球選手は体格もいいし、相当量の運動をしているので多めに食べてもいいと思いますが、さすがに1日6食も食べていたらカロリー過多や腸をはじめとした臓器への負担が甚大です。
消化にはものすごいエネルギーを使うので、常に臓器がフル稼働といった状態でしょう。
プロ野球という過酷な舞台で勝つためにはやむをえないことですが、健康面を考えると厳しい環境と言えます。
また余談ですが、レギュラーを勝ち取った選手は安泰ですが、そうでない選手は常にクビとの戦いです。
結果が出なければ即クビという現実が待ち受けているので、成績不振の選手の精神的ストレスも相当なものでしょう。
以上、プロ野球選手と病気の関連についてみてきました。
プロ野球選手は体、内臓、精神全てを酷使し、ペナントレース中は規則正しい生活をすることも困難です。
健康を維持することが非常に難しい職業であることがわかります。
赤松選手の1日でも早い復帰を祈ります。