こんにちは!
現代では日本でもパンが完全に市民権を得ており、多くの方に愛される食べものとなっています。
数年前の家庭の主食にかける費用調査では、なんとパンが米を抜きトップになったと話題になりました。
良い悪いは別にして、日本は米よりもパンにより多くのお金をかける時代に突入したということです。
実際、朝食はご飯よりもパンという家庭が多いのではないかと思います。
純粋にパンが好きだからという方もいるでしょうし、ご飯はおかずを作ったりするのが面倒だからパンにしている方もいるでしょう。
今回の美容と健康のためのパンとの付き合い方をお伝えします。
老けないための市販のパンの選び方とは?
まず、パンとは本来固い食べものです。
パンは基本的に小麦などの粉類と水と塩とイーストによって作られます。
フランスパンが良い例ですね。
一般的なフランスパンはこれらの素材しか使いません。
ヨーロッパ諸国ではパンが主食なので、人々はこの固いパンを毎日食べているわけです。
しかし、何故か日本や他のアジア諸国ではパンは柔らかい方が良いという風潮があります。
スーパーなどで売られている食パンが良い例で、すっごいふわふわですよね。
昔ヤマザキが”ダブルソフト”というふわっふわがウリの食パンを販売して大ヒットしたことからも、日本ではパン=柔らかいというイメージがあります。
ただ、前述した4種類の材料では、そこまで柔らかいパンは作れません。
ではどうやってフワフワ感を作り出すのかというと、砂糖、油脂類、乳製品を入れます。
こういったものを添加することによって、口当たりのよい、ふわふわのパンが出来上がります。
小麦粉に砂糖と油と乳製品を加えると何が出来るかというと、ケーキやマフィンなどのお菓子ができます。
そう、日本のパンはお菓子化してしまっているんです。
実際ヨーロッパ諸国では砂糖が入っているパンは、基本的にお菓子と認識されています。
さらに市販のパンにはイーストフードや乳化剤に代表される食品添加物やマーガリンやショートニング等のトランス脂肪酸が満載です。
シェアトップのヤマザキにいたっては、臭素酸カリウムという発がん性物質も使われているので注意が必要です。
大手製パンメーカー4社ほどをざっと調べてみたんですが、どこの製パン会社も商品紹介はしていますが、原材料表示をネットに記載していませんでした。
唯一無添加をウリにしている敷島製パンが、メイン商品の”超熟”のみ原材料を公開しているのみ。
しかし親切な方がヤマザキ製食パンの原材料を載せてくれていました。
それを見ると、
ヤマザキ製食パンの原材料は「小麦粉、糖類、卵、マーガリン、バター、脱脂粉乳、パン酵母、牛乳、食塩、発酵種、チーズ、乳清ミネラル、乳化剤、酢酸Na、イーストフード」
となっています。
因みに敷島製パン”超熟”の原材料は「小麦粉、砂糖、バター入りマーガリン、パン酵母、食塩、米粉、醸造酢」
となっています。
一目瞭然です。ヤマザキの方が不要なものがたくさん入っていますね。
製パン業界もトップシェアの会社ほど、製品的には良くないものを作っています。
大手や大企業であればあるほど危険な産業とは?でも書いたように、どの食品でも負の構造は同じのようです。
では具体的にどういった商品を選んでいけばよいかを説明します。
前述したように本物のパンは小麦粉、水、塩、イーストのみで作られます。
しかし、日本で純粋にこの4つの原料で市販されているパンは殆ど無いと思います。
ここからそれぞれのパンによって甘味料、油脂類、乳製品、添加物が足されていきます。
まず、添加物と乳製品はパンには必要ありません(乳製品は、牛乳やスキムミルク(脱脂粉乳)が使われていることがあります)。
この二つは除外しましょう。
油脂類で最も最悪なのは、マーガリン、ショートニングです。この二つが使われている製品は買わないようにしてください。(マーガリンやショートニングの危険性についてはこちら)
無添加がウリの敷島製パンの”超熟”も、マーガリンが盲点ですね。
あとは、バター、大豆油やキャノーラ油などが油脂類として使われることが多いです。(大豆油やキャノーラ油は植物油脂と記載されていることもあります)
これらもアンチエイジングのためには避けたい食品です。
パンによく入っている油脂類の中で唯一許してもいいのはエクストラバージンオリーブオイルくらいです。
正直オリーブオイルも入れなくてもいいのですが、買うものが無くなってしまうので一応良しとしましょう。
次に甘味料です。
最も目にするのは砂糖ですね。というか砂糖の入っていないパンを探すのは現代の日本ではかなり大変です。
砂糖こそが、フワフワのパンを作る秘密兵器なので、入れないと商売にならないのです。
特に市販のパンに使用されるのは、砂糖の中でも最も良くない白砂糖です。
砂糖が入っているパンは買わないようにしましょう。
パンに使われる甘味料の中で許せるのは、ハチミツです。
あとは日本ではほとんど見かけませんが、レーズンネクターなど果物の絞り汁で甘みをつけているパンも最高です。
最後に小麦粉についてです。
一般的なパンに使われる小麦粉は、真っ白に精製された精白小麦粉です。
精白小麦粉を使うとふっくらとしたパンに仕上がるため、日本人に好まれるパンになります。
精白小麦粉はエンプティーカロリーで、小麦の栄養素が完全に削ぎ落とされてしまった食品です。
精製食品について詳しくはこちらをご覧下さい。
よってアンチエイジングのためには避けたい食品ですが、日本で全粒粉100%のパンを探すのはかなり大変だと思います。
なので100歩譲って、全粒粉と精白小麦粉が両方使われているパンを選んでみてください。
出来れば原材料表示で全粒小麦粉の方が先にきているパンがベターです。(原材料表示は含有量が多いものから順に記載する必要があるため)
まとめ
★私たちが買うべき市販のパンの原材料表示★
「全粒小麦粉、水、精白小麦粉、(エクストラバージンオリーブオイル)、(ハチミツ)、塩、イースト」
こんな感じのパンを探してみてください。
ここに、胡桃やフラックスシードなどのナッツやシード類が入っていたらもっと最高だし、美味しさが数段アップします。
あとレーズンなどのドライフルーツが入っているパンも美味しいですね。
ドライフルーツの質に依りますが。
ただ、大手の製パンメーカーの商品にはまず無いので、普通のスーパーではなく自然食品店で探してみるのが良いと思います。
あとは個人経営のパン屋さんで素材にこだわっているところは作っているかもしれません。
どうしても上記のようなパンが見つからず、それでもパンが食べたい時には、フランスパンがベターです。
フランスパンは基本的には小麦粉、水、塩、イーストのみで、無駄な加工をされずに作られます。
精白小麦粉を使用しているのが痛いですが、無駄に砂糖や油脂類が混入されているよりははるかにマシです。
ただ、フランスパンも購入する際は念のため原材料チェックしてから購入してくださいね!
全粒粉で作られたパンは小麦の本当の味わいが感じられ、噛めば噛むほど美味しさが口の中に広がっていきます。
美味しくて体に負担をかけないものを選んで、パンライフをエンジョイしていきましょう!
これからのパン選びの参考になれば幸いです。
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